開業後、順調に売り上げが伸びている間は、毎日の営業をこなすことが第一であり、あまり悩むこともありません。

しかし、いつの間にかこれまでと同じようにやっているのに次第に売り上げが落ちていく、という時期がやってきます。

行政書士として、キャバクラやスナック・ガールズバーの開業に携わってきましたが、多くの経営者様がこの魔の時期と格闘しています。

風俗営業は金融機関からの融資は受けられません。
経営者様自身が敏感に、迅速に対策をたてるほかはありません。

 

売上が落ちる時期

初めはすべてのお客さんがご新規さんです。
投下した宣伝広告費の分だけお客様が来店するでしょう。また繁華街で開業したときには珍しさもあってお客さんが来店します。

私も以前、サラリーマンだったので、この経験はよくありました。

「新しいキャバクラができたよ。」
「行ってみるか!」

こんな感じですよね。
気に入れば通いますし、あんまりだなぁと思えば2回目はありませんでした。

こんな感じでご新規さんが常連さんになって、徐々に経営が安定していきます。

うまく常連さんを掴めなかったなら、目に見えて売り上げが落ちます。
ある意味、早めの試練なのでハードルも低いかもしれません。対策を立てやすいです。

分かりにくいのが逆のパターン。
上手く常連さんを掴んでいるのに徐々に売り上げが落ちてくるパターンです。
このケースは緩やかに下降線をたどるので、気づきにくいです。

軌道に乗ったと思っていただけに

『なぜ売り上げが落ちるのか?』

がわかりにくいです。
なぜ売り上げが落ちるのかを分析してみます。

売り上げが落ちるってどういうこと?

売上が落ちるのは、簡単に言ってしまうと、

「あなたのお店の魅力が減った」

ということです。
営業の姿勢がマンネリ化に陥っていないでしょうか?

例えば、こんなことが考えられます。

今、キャストを集めるのは至難の業でしょう。
そんな中、長くいるキャストはありがたい存在かもしれません。しかしお客様にとっては新鮮味がなくなってくる、ってことです。

ごくごく当たり前のことを書きましたが『キャストを循環させる』ということは商品が入れ替わること。
これはお金もかかるし大変です。面倒なことですから、ついつい目を背けがちです。

しかし風俗営業では、キャストがいつも新鮮であることは大切です。
あっちにかわいい女の子がたくさんいる、となれば男性はそちらに行くのが当然です。
キャストがずっと同じだと、水が循環しない池のようにだんだん淀んできます。当然キャスト間の競争もなくなってきますし、目に見えてダレてきます。

同様に時間とともにお客さんも必ず入れ替わります。
常連さんも大切ですが、新規さんはもっと大切です。
お客様も絶えず入れ替わることを意識しましょう。

これはキャバクラやスナックなどの風俗営業だけでなく、あらゆる飲食店に当てはまります。
 

経営悪化に早く気づくためには?

経営の悪化に早く気が付くことができれば、それだけ早く対策を打つことができます。

そのためには経営管理のためのデータはきちんと分析しておきましょう。個人経営の場合、分析をおこたったために認識が遅れる、ということがよくあります。

できるだけ現状の問題点をはっきりと理解します。

本当に経営が経ち行かなくなったときは、改善が困難になります。

日頃から経営状態を数字で把握するようにすると、『もしも』のときに敏感に察知することができます。

数字です。数字をよくみましょう。
 

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